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切符収集記&登山行記

切符収集記&登山行記

九州 西へ東へ




九州 西へ東へ




旅行期間:平成23年(2011)7月31日(日)~8月3日(水)

訪問標的:日豊線の古い駅、大村駅






【プロローグ】




 春の九州旅行で大村駅を訪問しそこねて以来、夏の旅行は九州と心に決めておりました。早くから行先が決まっていたので、フェリーの切符や宿はさっさと予約したものの、それが仇となり最終日の予定が白紙のままで出発という・・・。効率の悪い旅程となってしまいました。反省。







【1日目】大阪南港~(船中泊)~新門司港




 今回も春の九州、GWの山陰に続き、子連れの旅となります。行きはフェリー、帰りは新幹線というルートにしました。なんせ、子が一回船に乗ってみたいと言うもので。

 大阪南港16時50分発と少々早い出港なので、昼過ぎに家を出発します。乗船手続きが済むまでは、行列して手続き待ちなのかと不安だったりしましたが、あっさりと済んでしまいあとは船に乗り込むだけです。

 子は大きい船を見たことがなく、乗船時に驚きの声がもれます。船内では風呂に入ったり、甲板から明石大橋を頭上に眺めたり、かなり船旅が気にいったようです。「また船に乗ろうな」とのお言葉まで頂戴しました。これが、鉄道に対してだったら・・・。






【2日目】新門司港~今津~博多~大村~佐賀




 あまり眠れなかったのは私だけかと思ったら、子も同様のようで、ぼんやりした頭で朝5時30分、九州へ上陸です。博多へ10時頃に到着する必要があり、それまでフリータイムです。なので、当初は油須原駅を訪問する予定だったのですが、ここで間違い発見!行橋から博多までの特急を取っておいたはずが、何を考えたが中津からの指定が手元に・・・。変更するのも面倒くさいので、今津駅訪問に切り替え特急券を有効活用することにします。

 今津駅は駅舎の良さもさることながら、構内には花や植物がきれいに並べられ、夏の朝の清々しさを感じさせてもらいました。

 中津からは例の特急券を利用。一路、博多を目指します。今日のメイン訪問地は大村で、博多からは特急かもめへ乗り継ぎとなります。この博多での乗り継ぎ時間を、ポケモンセンター訪問に費やすのが子どもの楽しみなので、こんなプラン組みをしました。1時間弱の乗り換え時間の間に、おもちゃやら買ってもらい子は大満足。これで今日1日は、彼のご機嫌も持つでしょう。
 さあ、大村です。かもめとディーゼルカーを乗り継いで来ましたが、ひさしの大きい駅舎は私が最も苦手とするタイプです。おまけに覚悟はしていたのですが、駅前で客待ちしているタクシーを写真中でどう料理するかが私のテクではお手上げ。バタバタして終わってしまいました。むしろ、昭和の香りがふんぷんとする、駅構内の雰囲気に癒されました。
 長崎行きのディーゼルカーで諫早を経て、長崎本線の旧線区間に入ります。時間がぎりぎりになりそうですが、子のご期待に答えてポケモンスタンプラリーに参加です。ブラックコースがいいと言い張る子をなだめ、ホワイトコースに参戦。道ノ尾で引き返し、喜々津で4時ぎりぎりセーフ。景品をもらって子は大喜び。親は一安心。なぜならこの後、佐賀まで鈍行2時間弱の行程が控えているからです。
 有明海を眺めながら鈍行にゆられ、睡眠にもゆられ無事佐賀到着。






【3日目】佐賀~久留米~日田~大吊橋~大分




 今日は九州を東西に縦断。観光しながら大分を目指します。混んでいるのではと心配した佐賀からの電車も楽勝で座れ、鳥栖、久留米で乗り換えながら第一の目的地、日田へ。今回は子連れなので、随所に観光の要素を入れなくてはなりません。重い荷物をコインロッカー預け、まずはラムネ工場を見せてくれる味噌醤油製造元へ。で、店へ着いたのですが、見学どうぞとかいう表示が無い。2階の玩具展示を見た後、おそるおそる聞くと店主らしき方が案内してくれました。昔と今のラムネの瓶の違い等聞きながら、最後はせっかくだからということでラムネを購入。店内の休憩スペースで子とラムネをいただきます。人と接するのが苦手な私ですが、やっぱり説明を聞きながらとか、話をしながら見学するのは面白いですね。

 ハッピー気分でお店を辞し、日田焼きそばでお昼ご飯にします。

 自分が麺好きであることを確認しつつ、豆田町エリアへ取って返します。が、この日は暑く、20分ほどの歩行に、子がぶーたれ始めます。暗雲がたれ込みかけましたが、途中、トイレに寄った児童公園でブランコを漕ぎ、ご機嫌が直ります。ブランコなんか地元でできるやろ、という思いを心の声に留めながら、街並み散策。時間が無いので、歴史資料館のみ入館。ここでは、昔あった軌道線の展示をしていました。そこで、クレイトレインなるものを発見。字のとおり、粘土で電車をかたどっているのですが、これが粘土と思えない精巧さ、いや、それは私が真の粘土を知らないからなのか。また、京阪でも旧塗色と新塗色に分けて作ってあったり、大糸線のキハ52がすべての塗色で登場していたり、これはすごい。あちこちで展示もされているようで、また見てみたいです。

 日田の町で結構ゆっくりしたので、鈍行が行ってしまいました。特急で豊後中村駅へワープ。次なる目的地は大吊橋です。駅から乗ったバスは、自分では運転したくない道をうねうねと登り、着きました大吊橋。ここは、本当に高いですね。おまけにご丁寧に、橋の真ん中は網々にしてあるので下が見えるという。300数十メートルですか、結構時間がかかりました。

 展望台らしきところから橋を眺めたりしているうちに、バス待ちの50分は本当にあっと言う間に経ってしまいました。同じ道を豊後中村駅まで戻ります。

 今日の宿は大分なので、久大本線の旅が続きます。由布院を通るので列車が大混雑だったらどうしよう、というのも杞憂に終わりました。子をボックスを占領しゆっくり歩を進めます。それにしても列車やバスで観光する人が本当に少なく感じます。今に始まったことではないのでしょうが、1000円高速終了後もいったん離れた客はもう戻ってこないのではと心配になります。

 適度に観光を混ぜてあったので、子の機嫌が悪くなることもなく大分到着。駅構内の食堂でとり天を食べ、いざホテルへ。今日も一日、よく頑張りました。






【4日目】大分~門司港~小倉~帰宅




 この旅行も、今日で最終日です。今回の行程を組むにあたって、大村と日田をまわるという無理ぶりが行程全体に及ぼした影響が大きかったのですが、その解決に力を使い果たしてしまい、最終日の行程はとりあえず小倉からの新幹線の時間だけ決まっているという。そこへ、ポケモンスタンプラリーという強敵も現れ、私の駅舎訪問欲と子のポケモン欲を満たすプランの作成が必要になり前夜も頭をひねっていたのですが、結局はっきりした結論は出なかったのでした。

 私は青春18きっぷで、子は券売機で買った小倉までの乗車券で今日の旅がスタートです。18きっぷは収支とんとんといったところでしょうか。今日で5回目が終了し、1冊終了となります。いつも余してしまいそうになるので、1枚あたりの目安2,300円を割る日もありましたが、さっさと使い切ることを優先し、全体でとんとんなら良しとしましょう。

 利用した普通中津ゆきは、亀川あたりでどっと客が減りがらがらになり、車中にのんびりとした雰囲気がただよい始めます。おまけに天気の良さと相まって緑豊かな車窓が広がり、なんだか幸せな気分です。街歩きをしたかったけど行程の都合でパスした杵築や、東中津駅の古そうな駅舎を横目に、中津へ。当初は中津からバスで耶馬溪へ行こうかとかそんなプランも練っていました。高架のホームからは、それらしきバス乗り場が見えます。中津からは小倉ゆき電車に乗り換え、子もぐずることなく小倉着。ここから、ポケモンスタンプラリー開始です。と思ったら、ラリー用紙が構内に見当たりません。小倉へはまた戻ってくるので、折尾へ行き用紙をゲット&押印。ここの駅舎も3回目の訪問となりました。初回は取り壊しの噂を聞きあわてて来たのですが、なんやかんやで複数回訪れています。構内のうどん屋で昼食を済ませ、門司港駅へ。時間が無いので、観光もせずに九州鉄道記念館へ直行。ここでも、ポケモンスタンプを押し。あと一つで、ブラックコースが完了です。この記念館の土産ものコーナーである物を発見。なんと、スタンプノートが置いてあるではないですか。改版したせいか通販でも見かけず、田舎では入手のしようがなくどうしようかと困っていたのですが、思わぬところで入手できました。

 新幹線の時間も近づいてきたので小倉駅へ移動。ここで、めでたく3つめのポケモンスタンプを押し、景品ゲットです。4日にわたった九州旅行もこれでおしまい。杵築観光、油須原駅舎、東中津駅舎と漏れも多かったのですが、いずれまた行ける日が来るでしょう。





                       《おしまい》





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